渡辺謙さんがおっしゃった、闘病中の人に対する優しい言葉について。

俳優の渡辺謙さんが、乳がん治療中であることがわかった小林麻央さんやその家族に関して「そっと見守ってあげるしかない」とコメントされたそうです。

この言葉は至極真っ当なものであると思います。自身も闘病経験があるので他人事ではないと感じての思いやりの他に、小林さんの件での報道の姿勢に待ったをかけたい気持ちもあったのではないでしょうか。

小林さんの病気の件が発覚した直後でしたか、朝早くから有名人とはいえ、個人宅に大勢押しかけての取材攻勢には幻滅しました。

それも小林さんの夫・市川海老蔵さんは子どもを伴っていたのです。知る権利、報道する権利、それらは保証されているものなのかも知れませんが、多数の大人、多数の機材に囲まれるのは子どもにとっては脅威ではないでしょうか。

災害が起こったときに順番をきちんと守るとかや略奪行為に走らないとかを日本人の良さとしてマスコミは紹介しますが、マスコミこそその日本人の良さを守るべきだと思います。

相手は病気で弱っている人とその家族です。海老蔵さんの呼びかけで取材は厳しいものではなくなったようです。
しかし、冷静な態度で終始のぞんでおられる海老蔵さんの内心が実は怒りに満ちていてもおかしくないでしょう。

渡辺謙さんのような大人の対応でみんなが小林麻央さんやご家族に接して(もしくは距離を置いて)ほしいものです。